海に関する知識と島の歴史を学ぶ!笠岡アイランドホッパーズ始動!

2021-8-18
海と日本PROJECT in 岡山

笠岡諸島を巡り、海の環境や島の歴史について学び、その成果を発信する「笠岡アイランドホッパーズ」を開催!

日本財団「海と日本プロジェクト」in岡山が主催する一大プロジェクトです。

2班に分かれて、白石島、高島、真鍋島、北木島を調査。海に興味がある小学5・6年生18人が参加しました。

ホッパーズは、どんなことを学んだのでしょうか?

まずは、初日A班が訪れた白石島からです。

A班は海の牧場へ! B班は、北木島の灰干しを調査!

ホッパーズA班(10人)は、白石島の港から海の牧場へ移動!

黄色くて大きな円形状の施設が海に浮かんでいます。

これは何だろう?と子供たちは疑問を持ちながら足を踏み入れます。

講師の原田さんから、この施設は、魚のエサを自動的にあげるものだと教えてもらいました。

また、給餌施設の周りに広がる海の牧場は、簡単に言うと、仕切りのない養殖場と言います。

魚が住みやすい環境を人工的に作った海域で、アマモ(稚魚のすみか)や漁礁(魚のアパート)が豊富にあるそうです。

子どもたちは、原田さんの話を聞いて、海の牧場について理解を深めていました。

そして最後に、大きく成長するようにと願いを込めて、カサゴの稚魚を放流しました。

一方、ホッパーズB班(8人)は、石の島、北木島へ!

島の名産品“灰干し”を講師の鳴本さんに教えてもらいます。

「灰干しって何?灰を使っていて美味しいの?」と思う子どもたち。期待を裏切らない反応です。 

灰のイメージからして美味しいとは思えません。でも、そうではないと鳴本さんは、“灰干し”の製法と魅力を熱く語ります。

“灰干し”は、魚を特殊なフィルムに包んで灰の中に入れます。

その灰は、なんと火山灰!えー、火山灰の中に入れて美味しくなるの?実は、火山灰の中で魚を空気に触れさせず、水分と余分な脂を抜くことで、旨味だけが残るというデリシャスな干物なんです。

なるほど!みんな納得です。勉強した後は、お待ちかねの実食です。

黙食なので「美味しい!」とは叫べませんが、鰆とイカの灰干しを、幸せそうに頬張っていました。

A班は、せとうち水上散歩!B班は、石割り体験!

A班の子どもたちが一番楽しみにしていたアクティビティ!海を満喫するシーカヤック体験です。

指導者の原田さんからカヤックの漕ぎ方を学び、2人1組となっていざ海へ!

最初はぎこちなかった動きも、気づけば潮風を切って海面をスイスイ!子どもたちの表情もキラキラと輝いています。

みんな夢中になってシーカヤックで水上散歩を満喫しました。

海を身近に感じられる体験を通じて、より海が好きになったのはないでしょうか?

 

一方、ホッパーズB班は、北木島名産“御影石”の石割りを体験。

「どうして北木島は石が有名なの?」という疑問に、鳴本さんが答えます。

「北木島の“御影石”は、色が白くて綺麗なんです。そして粘り気が強いので曲げる加工がしやすいのです」と。

子どもたちは“石が曲がりやすい”というワードに驚きつつも、鳴本さんの後ろの丸みを帯びた加工品を見て納得した表情を浮かべます。

続いて、実際に石割りを体験。大きな石にドリルで穴を空け、“せり矢”という道具を穴に入れ、一人ずつ順番にトンカチで叩きます。

叩くたびにヒビが大きく、音も変わってきます。誰が叩いたときに石が割れるのか、みんなドキドキ。

無事に石が割れたときには、会場は大きな歓声に包まれました。

A班は、島の伝統、白石踊を学ぶ  B班は、イカダ作り体験!

白石踊ってどんな踊り?ホッパーズA班は、白石踊の歴史や踊りの種類などについて調査しました。

講師の天野さんによると、白石踊は、白石島で受け継がれてきた盆踊りで、10種類以上の踊りの型があると言います。

楽器は、太鼓のみで、歌は、約30種類。昔は、約70種類の歌があったという事実を聞いて、子どもたちは驚いた様子でした。

歴史と文化について学んだ後は、白石踊の体験も!子供たちは初挑戦の白石踊に悪戦苦闘!中々、天野さんと同じ動きができません。

それでも、何回か練習するうちに、手と足の動きが少しずつ様になってきました。

子どもたちは、手足の動きが難しいと言っていましたが、貴重な体験に満足していました。

 

その頃、ホッパーズB班は、楽しみにしていたイカダ作りに着手。

大きな浮きと竹を組み合わせて作る、100%お手製のイカダです。

海上でバラバラにならないように浮きと竹をきつく結ぶ必要があるのですが、これがとても難しく、なかなか上手くいきません。

予定時間内に出来上がるか子どもたちも不安の表情。しかし、そこは、ホッパーズの子どもたち。

コツを覚えた後半からは怒涛のスピードで組み上げます。その手際の良さには、講師役の漁師さん方も舌を巻くほど。

こうして完成したイカダに乗り込みホッパーズは海へ繰り出すのでした。

A班は、瀬戸内海の魅力に迫る!  B班は、イカダ完成!いざ海へ!

この日最後の講義は、アメリカのオハイオ州から移住したエイミーさんのお話。

まずは、子どもたちと英会話でスキンシップ!その後、海外移住者から見た瀬戸内海の魅力を語りました。

特に、静かで穏やかな海が魅力的。そして、島々が見える海の風景がステキと目を輝かせます。

子どもたちにとっては、いつも見るお馴染みの景色でも、エイミーさんにとっては特別な景色なのです。

瀬戸内海の魅力を熱く語る!そんなエイミーさんと接した子どもたちからは、豊かでキレイな海を守らないといけないという意識の高まりが感じられました。

 

その頃、ホッパーズB班は、完成したイカダに全員で乗り込み、瀬戸内海へ繰り出します。しっかりと組んだイカダは10人乗ってもビクともしません!

イカダの操縦は、こちらもお手製の竹で作ったオールです。

ホッパーズみんなで息を合わせて、しっかりオールを漕ぐとイカダはぐんぐん沖へ進みます。

浜辺から記念写真を撮ろうにも、イカダもオールも高性能ではるか沖合に、、

みんなで力を合わせて組み上げたイカダに、みんなで乗船、そして操縦。

大海原に繰り出したホッパーズ、気分はまさにトムソーヤの大冒険!

暑さも吹っ飛ぶ爽やかな潮風!ホッパーズは、より海のことを好きになったに違いありません。

B班の絆が深まる素敵な海のアクティビティでした。

 

次回は、2日目のリポートです。

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