岡山の里海づくりを調べ、その学習成果をオリジナルバスで発信しよう!という
プロジェクト「里海づくり調査団」がスタートしました。
日本財団「海と日本プロジェクト」in岡山が主催する一大プロジェクト!
初回は、備前市でアマモ場による里海づくりと森と海のつながりについて学びました!
午前7時頃、里海づくり調査団の結成式を実施!今回は、1名欠席の14人が参加。
全員にオリジナルファイルと隊員バッジを渡してスタートです。
まずは、セリの見学です。午前7時30分頃!日生町漁協に威勢のいい声が響きます。
ズラリと並んだ様々な魚たちを見て、子どもたちは、目をキラキラと輝かせています。
「この魚はなんだろう?」「うわっ、大きい魚!」など、興味津々です。
マダコにカニ、タイにエビなど、次々と新鮮な海の幸がセリにかけられていきます。
セリ終了後には、漁協の人に取材をして、セリの仕組みや日生の海でとれる魚介について勉強しました。
日生は、全国でいち早くアマモ場による里海づくりを取り組んできた場所です。
まずは、日生町漁協の専務理事、天倉さんがアマモについて教えてくれました。
アマモは海草の仲間で、別名「リュウグウノオトヒメノモトユイノキリハズシ(龍宮の乙姫の元結の切り外し)と言うんだよ!と説明。
子どもたちも、へぇ~知らなかったという表情!そして、アマモは、魚やイカなどが、卵を生む場所であり、
生まれたばかりの小さな魚などが成長する大切な場所であることなど、様々な機能があることも学びました。
講義を通じて、アマモ場を増やすことは、豊かな海につながるということを子供たちもしっかり理解しているようでした。
つぼ網漁ってどんな漁なのでしょう?子どもたちは、興味津々で漁船に乗ります。
ポイント到着後、日生町漁協の漁師、藤生さんがさっそく仕掛けている網をあげていきます。
すると、子どもたちから歓声があがります。「すげーいっぱい!」「デカッ!この魚」「さわってもいい?」など、
たくさんとれた魚を見て、驚きと興奮を隠せません。ハネ(スズキの子ども)、アナゴ、スクモエビ、ワタリガニなど、
魚介の種類も豊富!海の恵みに感謝です。また、つぼ網漁は、潮の流れで魚が網に入ってくる仕掛けなので、
自然に魚がとれる無理のない漁法であるということも教えてもらいました。
子どもたちもアマモの海で育った魚介を見て、里海づくりの成果を実感していました。
続いては、海を感じて、風を感じて!カヤックを楽しみながらアマモ場観察です。
吉永B&G指導者のスタッフの人たちに、カヤックの乗り方をレクチャーしていただき、
さっそく海へ!次々と2人乗りのカヤックに乗り込みます。全6隻のうち3隻は、透明のカヤックです。
足元に広がる海を自然の水族館のように楽しめるクリアカヤックは、子どもたちにも大人気!
普通タイプとクリアカヤックを交代交替で体験しました。水上から眺める景色に、心地よい風!
みんな楽しそうに時間を忘れてカヤックに夢中!みんなアマモ場観察を忘れている?
実は、忘れているわけではなく、時期的に少なくなっていて、少ししか見られなかったのです。
ちょっぴり残念。でも、カヤックを体験した場所は、時期によっては、一面にアマモが広がる海だとうことを教えてもらいました。
続いては、備前市吉永町の三国地区で里山フィールドワークを実施。
三国地区財産区のスタッフの方が、山の中で、森と海のつながりについて教えてくれました。
たくさんの虫や微生物がいる落ち葉には栄養がいっぱい!子どもたちも葉っぱを手に取り、
小さな生き物がたくさんいることを実感していました。スタッフの人が、葉っぱや腐葉土に含まれた栄養分が、
ゆっくりと川へ流れ、そして、海へ流れ込んでいくとお話してくれました。
こどもたちも、豊かな海を守るためには、豊かな森が欠かせないことを知りました。
次回は、笠岡市の取り組みについて学びます。