備前市 日生町は海の環境維持に欠かせない海草「アマモ」の再生活動を30年以上行っています。 この日は地元の中学生が参加して流れアマモの回収作業を行いました。 種子の採取するために枯れて海面を漂うアマモを回収します。かつて瀬戸内海沿岸にはアマモ場と呼ばれるアマモの群生が一面に広がっていました。 アマモ場は魚の産卵場所や小さな魚が外敵から身を守る隠れ家として海の生態系を支えています。 このアマモ場が湾岸の開発や海洋汚染、海砂の採取などによって次々と消滅したことで漁獲高が減少。 漁業関係者は大打撃を受けました。 魚を増やすには自然環境の再生が必要だと考えた日生の漁業関係者はアマモの再生活動に乗り出しました。 現在、日生のアマモ場は順調に回復しています。 さらに子供たちをはじめとする地元の人々が活動に参加することでアマモの再生は「自然環境の再生」という枠組みをこえて、町を活性化させるという新しい価値を持とうとしています。