レポート
2021.10.08

「風の道」の起点となるレトロな駅舎

JR児島駅から北へ徒歩約5分。児島市民交流センターの近くに、かつて下津井電鉄の児島駅だった駅舎が今も残されています。4月から毎日開館しているので訪れてみましたよ♪

アーチを描くかまぼこ屋根が特徴

倉敷市児島の中心地、児島文化交流センターから西へ歩くと、突如、民家やショップに並んだ白いアーケードのある建物が現れます。一見すると、商店街の入り口のようですね?!

 

近くまで来ると、「こじま」と書いた駅名標が掲げられていて、駅舎だということがわかります。アーチ型のかまぼこ屋根が特徴的で、まるでヨーロッパの駅舎のようですね🚉

 

この建物は、1991年1月1日に廃線になった旧下津井電鉄線の駅舎なのです。建てられたのは、1988年。瀬戸大橋開通に合わせて新築された駅舎で、現役当時は児島観光の拠点として賑わい、現在も、周辺の児島ジーンズストリートや旧野崎家住宅へ向かう観光客が県内外から訪れていますよ👖

看板やオブジェに当時を懐かしむ人も

高い天井から光が降り注ぐ駅舎内は、ベンチや信号機に見立てたオブジェなどが残され、かつての駅名標や、計器のほか、蒸気機関車の「弁慶号」や瀬戸大橋開通時に導入された「メリーベル号」、人気だった「赤いクレパス号」と描かれた看板が掲げられています。

 

ナローゲージの電車が停車していたプラットホームも残されています。ホームからの階段を上がると、2階部分には木製のデッキがあり、駅構内を見下ろせます。このレトロな建物を背景に撮影する人も多いんですって📸

観光客が今も訪れることから、倉敷市では、いっそうの観光客誘致や児島観光振興を目的として、旧児島駅舎を毎日開館にしたそうです。

サイクリングやウォーキング好きな人の憩いの小道に

廃線の2年後に、旧児島駅舎から旧下津井駅までの軌道跡地を倉敷市が「風の道」として整備し、サイクリングやウォーキング好きな人の憩いの小道になっています♪

 

区間は、旧児島駅から旧下津井駅までの約6.3km。歩きやすい土の道が続き、「遊歩百選」にも選ばれていることから多くの人たちが利用しているんだって🚲

 

終点となる旧下津井駅には当時は知っていた実物の電車や線路、ホーム跡などが残されており、下津井の海を眺めるのどかな風景が広がります。

 

ぜひ児島観光の際には旧児島駅舎や旧下津井駅に立ち寄ってみてね🐙

 

■旧児島駅舎

岡山県倉敷市児島味野3-3765-2

TEL 086-473-1116(倉敷市児島支所建設課)

営/毎日開館

休/年末年始

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