海と日本プロジェクトのさまざまなイベントに参加しながら、海への理解を深めて海の未来を考える子どもたち”海のキッズサポーター“
岡山県の海のキッズサポーター・丸内陽仁(はると)くんをご紹介します♪
丸内陽仁くんは、ビーチサッカーや海の生き物が大好きな小学6年生です♪
家族で沖縄の美ら海水族館に行った時、死んだウミガメとジンベエザメのお腹から見つかったプラスチックゴミの展示を見てショックを受けたそうです。
「大好きな海の生き物が、人間の勝手な行動で苦しんでいることを知って、悲しくなりました。ぼくたちが何とかしなければいけないと思いました」。このことをきっかけに、海ゴミや海の環境について調べ始めました。
同じ頃、知人が飼っている盲導犬が、道路に捨てられていたマスクを食べて死んでしまったという話も聞きました。「ひとりひとりが意識して行動することで、きれいな海やきれいな町につながります。そのことをみんなにも伝えたい!」と話します。
陽仁くんは、まず海のゴミについての調査を始めました。
図書館で、プラスチックゴミや魚の図鑑などの本を何十冊も読んで、海に流れ込むごみの8割は陸のごみが用水路や川に流されたものだとわかりました。
そこで、夏休みに道路のごみひろいをして調べると、ペットボトルやビニール袋、マスクなどのプラスチック製品が大半。海へ流れて漂ったり、打ち上げられたりするプラスチックゴミは、何百年も分解されずに海の中にあり続けることもわかったといいます。
また玉野市の渋川海岸に出かけて、マイクロプラスチックの採集にも挑戦しましたが、人工のビーチであるせいかマイクロプラスチックは取れませんでした。けれども、微細なプラスチックが、人間の体の中に入って害を及ぼす危険を感じたそうです。
そのほか、魚たちの保育場としての役割がある海草「アマモ」が減ってきていることを知り、備前市日生町でアマモの再生活動にも取り組んでいます。
毎週土曜日は、妹の志織さんと通っている玉野市渋川のビーチサッカ―スクールで、練習前に砂浜のゴミ拾いもするなど積極的に活動する陽仁くん。
「陸や海はゴミ箱ではありません。理想はゴミを全部なくすことですが、ゴミはゴミ箱に捨て、リサイクルできるものはリサイクル場に持っていくようにしたい。その行動が当たり前になるよう、みんなにも声掛けをしていきたいです。」と力強く話してくれました。
「海や、海の生き物をこれ以上苦しめないように、そして少しでも元の豊かな海に戻れるように、海のためにできることをもっと研究したい」と話します。
「100年後の海は、魚よりもプラスチックごみがはるかに多くなり、地球がプラスチックの山になってしまうかもしれない」と予想します。そうすると、人間もいなくなるかもしれないと心配しています。
いろいろな海のデータを取ったり、たくさんの人と会ったりして知識を深め、海の環境を守りたいという丸内陽仁くん。2023年3月までに、海ゴミの専門家の方を交えて発表ができるよう学びを進める予定だそうです。平和な世界を作るためにチャレンジし続けると力強く話してくれましたよ✨