海辺の町・寄島町の旧道沿いに建つ、長屋風の建物。その一角に、カレーの店「ジャンジャンブル・ダール」が営まれています。重ね煮の手法を使った鹿肉のカレーってどんなお味だろう? 興味津々で伺ってみました♬
表通りに面したドアを開けると、梁と土壁を生かしたナチュラルな空間が広がります。沖縄の民謡が流れるエスニックな雰囲気はレトロで、落ち着きます。
「ジャンジャンブルっていうのは、フランス語の生姜、ダルはインドの豆の意味なんですよ」と話す店主の三宅理加さんは、30代の頃オーガニック料理に目覚め、その後タイに渡って料理の勉強をしたのち、縁あって岡山へ。
自然食の店でも料理づくりに携わり、その間に重ね煮の技法を習得し、食生活アドバイザーの資格も取得したそうです。その後、「食と会話が人生をつくる」をテーマに自宅で料理教室を開いてきました。
明るく陽気な三宅さんが手作りするランチは、「重ね煮キーマカレーセット」1200円。前菜プレートとスープが付いています。
この日の前菜プレートは、ヒヨコ豆のペーストに練りごまやオリーブオイルを混ぜた「フムス」、新じゃがと新タマネギ、塩酒粕を隠し味に使ったポタージュスープ、紫大根や紫タマネギ、ズッキーニなど夏野菜が付け合わせには、自家製のドレッシングが使われています。
そして、出来上がったカレーは、見た目もとっても彩りゆたか。
ベースは、「媛っ子地鶏」の鶏がらスープやトマトで作ったさっぱりとした味わいで、シンプルにスパイスを使い、誰からも親しまれる味に仕上げています。
「鹿肉は、高たんぱくで低脂質。鉄分やビタミンBも豊富なんですよ」と三宅さん。信頼のおける仕入れ元から直送される鹿肉は、おどろくほどクセがなく、食べやすいものを使用し、地元でとれた野菜を使うなど、食材にはとてもこだわっています。
その鹿肉ミンチ、地元でとれた野菜、キノコ、豆類などを、「重ね煮」の料理法で調理しています。「重ね煮」にすることで、食材が持つ「陰陽」の力を調和させる、うまみも引き出しているのだそう。
冬場の牡蠣のシーズンには、牡蠣料理の店に変身するそう。
たとえば殻付き牡蠣、ねぎ塩だれやスパイスで味わう殻付き牡蠣や、蒸し牡蠣の出し汁で味わうお茶漬け、牡蠣の燻製など・・・。
お話を聞いているだけでも食べたくなります🤤
冬でも要望があればカレーも提供するとか。その時期には問い合わせを。
■ジャンジャンブル・ダール
浅口市寄島町7440
TEL070-8495-0385
営/月・火曜の11:30~14:00 夜営業も時にあるので問合せを
休/水~日曜 ※予定変更もあるので公式インスタグラムか電話で確認を