レポート
2021.09.25

六島麦でつくる島ビールの醸造所

笠岡諸島の食材を生かしたクラフトビールが全国で話題になっています。小さな島のブルワリー『六島浜醸造所』をご紹介します🍺

伝説の麦畑を六島で復活!

笠岡港から定期船で約1時間。笠岡諸島最南端の六島に、クラフトビールのブルワリー「六島浜醸造所」があります。

フェリーが到着する前浦港から歩いて約5分の海辺に佇む民家でビールづくりに励むのは、ブルワーの井関竜平さんです。

 

2016年に、地域おこし協力隊として六島に移住してきた井関さん。

かつて六島には一面の麦畑が広がっていたという話を聞き、麦を栽培して、ビール作りをしてみたいと考えました。

 

そこで島の休耕地を仲間とともに開墾して麦を植え付け、岡山市内のビールメーカー『吉備土手下麦酒』で製法について学びながら、「六島ビール」の醸造にチャレンジしたそうです✊

島々の素材を生かしたこだわりのテイスト

大切に育てた六島麦でつくるクラフトビールは、まず麦を栽培して収穫することからはじめます。

 

収穫した麦の麦芽を破砕して麦汁をつくり、大きなタンクで約1カ月間発酵と熟成を繰り返し行うことで、おいしいクラフトビールになるのです。

島人のストーリーをビールに込めて

定番のビールは、酵母由来のフルーティーで複雑味を帯びた香りが特徴の飲みやすいセゾン「六島麦のはじまり」。

 

島民たちが冬に火を焚いたドラム缶を囲んで語り合う光景をイメージしてつくった「六島ドラム缶会議」は、2020年にメルツェン・ラオホビール部門にて銅賞受賞。

さっぱりとしたのど越しで、くせになる燻製香と六島産ひじきのうまみが特徴です。

そのほか、北木島産の牡蠣を使用した「オイスタースタウト」、白石島の桑の実を使用した「あまのしずく」、高島の金柑の苦みが特徴の「金柑エール」などが定番人気だそうです🍺

オンラインで販売も!

オンライン販売のほか、笠岡市内の「しまのこし住吉店」「はればーじゃ」「ふじまる」などで販売しています。

 

「材料の作り手さんの背景やストーリーを感じられるようなクラフトビールづくりを今後も行っていきたい」と井関さんはビールへの情熱を語ってくれました。

 

ブルワリー内部は見学不可ですが、六島を訪れたら散策途中に立ち寄ってみてはいかがですか。

 

■六島浜醸造所

笠岡市六島6153

TEL 090-8377-2897

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