歴史情緒あふれる玉野市八浜町に誕生した『はちはま菓子工房なごみ』は、かつて祖父が営んでいた和菓子屋をリノベーションし、新たに始めた洋菓子店。古民家の趣を残しつつ、温かみのある手作り洋菓子で、地域の人たちの心を癒しています♪
児島湖に面する八浜町。本町通りを歩けば、八浜町町並み保存拠点施設や土蔵造りの建物が並び、まるでタイムスリップしたかのような景色が広がります。
2024年6月、この歴史ある通りに洋菓子店が誕生しました。
ここは、昭和30年から45年間にわたり、店長の祖父が営んでいた和菓子屋『小田屋』があった場所。その想いを受け継ぎ、誰もが気軽に訪れることができる店へと生まれ変わりました。
幼い頃に、祖父と一緒にお菓子を作った思い出も、店長がお菓子づくりへの道を選んだ原点の1つ。
専門学校でお菓子作りを学び市内のパティスリーで経験を積んだあと、空き家となっていたこの場所に店を構えたのは、八浜という歴史ある町並みを多くの人に知ってほしいという想いからでした🍀
築100年以上の古民家を改装した店内は、壁は新しく塗り直されましたが、柱、梁、扉や窓はそのままに当時の面影を残しています。
かつての常連客にも懐かしさを感じさせてくれることでしょう☺️
毎日店頭に12〜13種類並ぶお菓子は、どれもが丁寧に手作りされたもの🥮
看板メニューは季節ごとに挟む中身が変わるクッキーサンド。今の時期は、抹茶とバニラの2種類のアイスサンド、そしてブルーベーリーのジャムやヨーグルトがさっぱり爽やかな「ブルーベリーヨーグルトのアイスケーキ風」サンドが人気を集めています。
10月からは、栗のアーモンドクリームやチーズクリーム、栗の甘露煮を贅沢に使った秋の味覚満載のクッキーサンドが登場予定🌰
店長がお菓子作りの上で大切にしているのは、素材の鮮度。
冷凍技術が発達して、長期保存が可能になった現代だからこそ、なるべく新鮮なうちに食べてほしいという想いから、食感が変わりやすいものは当日の朝に焼き上げ、賞味期限も延ばしすぎないよう、品質を重視しているのだとか。
また、地元の農園からフルーツやジャムを仕入れることで、素材を通した地域へのつながりも大切に。
例えば「梨と栗のパウンドケーキ」に使われているのは、八浜町大崎産の二十世紀梨🍐
しっとりとした食感と控えめな甘さが特徴で、食べ応えがありつつも「もう一個食べたい」と思わせる重すぎない仕上がりを追求しているそうです。
さらに、お菓子の色合いを美しく出すために、低温でじっくり火を入れるなど細やかな工夫も。
ピスタチオの鮮やかな緑や、いちごの華やかなピンクといった素材の色をなるべく活かすことで、お菓子の魅力がさらに引き立っていますね🩷
歴史ある町並みの中で、新しい物語を紡ぐ『はちはま洋菓子工房なごみ』。
散策のついでに立ち寄ってみては♪
◼︎はちはま菓子工房なごみ
玉野市八浜町八浜892
営/11:00〜17:00
休/日・月・火・木曜