2024年4月、牛窓にオープンした『CHONTO』は、自家焙煎のコーヒー、焼き菓子、そして絵本を主役とした店。営むのは大阪から移住してきた岩永夫妻👫🏻瀬戸内海に面した牛窓の地で、2人の想いが詰まった店作りがスタートしました。
2人が岡山に移住を決めたのは、瀬戸内国際芸術祭への旅で瀬戸内の穏やかな海や風景に魅了されたことがきっかけ。
ご主人の拓海さんの、「趣味である焙煎をメインに店を開きたい」という思いに後押しされ、大阪と岡山を行き来しながらも、地元の人々の温かいサポートを受け店舗探しを進めました🏠
観光地としても知られる牛窓ですが、店がすっかり町に溶け込み、観光客はもちろん、地域の人々の憩いの場所となっている光景にほっこりします☺️
拓海さんは元機械エンジニアとして研究開発職に携わってきました。そのモノづくりの心は変わらず、コーヒーに対するアプローチも非常に科学的🔬
数式やデータを使って焙煎時間や温度を正確にコントロールし、理想の味を追い求める探究心はさすがの一言です✨
コーヒー豆は季節ごとに変わり、すべてハンドドリップで豆の特性をていねいに引き出しています。
『CHONTO』では、毎朝店内で焼き上げられる焼き菓子も人気のひとつ。
拓海さんのエンジニア的な視点が生きたレシピは、材料の配合を細かく調整したもの。たとえば、マフィンには蜂蜜を使いよりしっとりさせたり、バターだけでなく米油も加えることで軽い仕上がりにしたりとアレンジを加えているのだとか。
秋から新たに加わるデザートメニューも、試作を重ねた自慢の一品です🍰
そして、絵本も楽しめるコーヒー屋というコンセプトには、奥さんである彩理さんの深い想いが詰まっていました。
それは、大阪時代のある日、近所の公園を訪れたときに感じたことから。ベンチに座ってのんびりしている人、犬の散歩をしている人、ご飯を食べている人、遊びに来ている親子…。
公園という存在が、普段から自然に多世代が集まる場所だと気づき、「出会いや笑顔が生まれるきっかけを作りたい」と絵本を通した活動を8年前にスタートしました。
牛窓でもその想いを引き継ぎ、子どもから大人まで多世代が交流できる場所づくりとして店内で絵本を展示・販売したり、定期的に読み聞かせ会を開催したりしています📚