水産卸業の「岡山中央魚市」が独自で開発したオリジナルブランドの養殖マダイ「桃鯛」が、12月に発売されました。岡山県産の白桃を食べて育った、これぞ岡山ブランド!と聞いて、早速マダコちゃんもお話を聞きに行きましたよ♪
今回は、岡山市中央卸売市場内にある「岡山中央魚市」で開発を担当した森下堅盤さんにお話を伺いました。
「桃鯛」とは、岡山県産白桃の粉末入りのエサで育てたマダイのこと。「岡山のオリジナルブランド魚を作りたい」と考えていた森下さんが、「岡山らしい原料で飼料を作れないものか?」と、飼料メーカーや養殖業者とともに何度も試作を重ねてきました。
そしてたどり着いたのが、白桃🍑
岡山産白桃の缶詰を製造する過程で出る果皮や果肉のジュース粕などを飼料にすることに成功✨ 愛媛県の養殖業者がそのエサを約3カ月与えて育て、2021年12月14日に発売されました。
白桃🍑を使った養殖魚は、全国初だそうですよ!!
早速、「桃鯛」が泳ぐ水槽に案内してもらいました🐟
岡山近海では水温の関係で養殖が難しいため、より健康でおいしいタイを育てるために愛媛県の水産会社で養殖し、水槽車で岡山まで運ばれます。
大きな水槽には、養殖を担当する宇和島の水産会社から届いた約800尾もの「桃鯛」が泳いでいます。養殖ダイ担当の方がカゴから取り出し、すばやく締めて血抜きをします。これはお魚の命をいただくための、大切な仕事なのです。
重さを量ると、なんと2.5キロ。立派な肉厚のタイですね!
気になる「桃鯛」の味は、脂分がしつこくなく、上品な身質。もっちりとした食感で食べごたえもあり、刺身やシャブシャブなどにぴったり。
また、エサの桃は抗酸化成分を多く含むため、切り口のピンク色がなかなか変色しないのも特徴だそう。こだわりの養殖業者の手で育てるので、年間を通して安定した品質と味で供給できるのもメリットだといいます。
「飼料会社の方や、生産者さんの思いが一致したことで、ようやく開発に成功したんですよ」と森下さん。卸売業者と生産者との奇跡の出会いから生まれた希少な魚なのですね♪
今年から本格的に出荷量を増やし、「桃鯛」をPRしていきたいと森下さんは話してくれました。料理店やスーパーで「桃鯛」を見かけたらぜひ味わってみてね🍑
■岡山中央魚市
岡山市南区市場1-1
TEL 086-265-3232