レポート
2023.06.22

東京から移住してきた夫婦が営む、頭島のリノベカフェ

瀬戸内の穏やかな海に囲まれた頭島。3月1日に島のコミュニティカフェとしてオープンした『café かも食堂』では、海を眺めながらゆったりとした島時間を過ごせますよ。

気取らず過ごせる憩いのコミュニティカフェ

元々鉄工所だった建物をリノベーションした『café かも食堂』。営むのは、東京から移住してきた井上夫妻。

 

実家の町工場の廃業や、コロナ禍での自宅待機を経験し、従来の生活や大都市での生活に疑問を抱くようになったところ、頭島でキャンプ場『アドベ』を経営する友人が頭島への移住を提案してくれたのが移住のきっかけ。

 

移住にあたり、頭島に何度が訪れた際、島民たちが気さくに話しかけてくれたことも、彼らの移住を決断する決め手になったとか。

 

店名の由来は、オーナー夫妻がカルガモが好きなことと、水辺で羽を休めるように集ってのんびり過ごしてほしいという想いから。

その名の通り、店内にはカモのオブジェなどのコレクションが配置されていて、眺めるのも楽しいです🦆

 

海を眺める頭島漁港に面し、島民たちのコミュニケーションの場となっているほか、岡山市内からも観光客気が訪れています。

自家製ハヤシライスやパティシエが手がけるデザート

元々飲食業界の経験がなかったため、牛窓にある『てれやカフェ』で修行を積み、そこで出会った地元のパティシエに、店で提供するスイーツを手がけもらっています。

 

ランチは、岡山県産のピーチポークを使ったハヤシライスを提供(サラダ・スープ付きで1000円)。赤ワインをたっぷり使い、ほどよい酸味と濃厚さが特徴の完全オリジナルレシピです🍛✨

 

また、ハヤシライスで使用される器も、移住して知り合った備前焼作家に作ってもらったもの。

 

デザートには、夢の国を思わせる(笑)? 可愛らしい盛り付けの「かもワッフル」750円と、ブルーの色合いが海にぴったりな「頭島クリームソーダ」650円をいただきました。

 

パリッサクッとしたワッフル、アイス、たっぷりの生クリームが絶妙に組み合わさり、店名にちなんだかわいらしい鳩型のクッキーも楽しめます🌸 

人と人がつながり、笑顔が生まれる場所

そして『café かも食堂』は、カフェ営業だけでなく、自らの移住者の視点を活かし、移住支援も積極的に行っています。

 

移住を検討している人にとって、苦戦するのが住宅探し。移住先に知り合いがいなかったり、よりどころがなかったりというのが、その大きな理由です。

井上夫妻も友人に助けられたように、自分たちも市の移住相談課と連携しながら、岡山へ移住を検討している人たちのハブ役として支援をしているのだとか。

 

今後は、本棚を置き図書に自由に触れられるようにし、日生地区の観光案内、備前焼などの特産品やお土産物を置くゾーンも増設予定。

 

海に囲まれた穏やかな頭島で、地域住民はもちろん、観光客、岡山県への移住者・移住検討者の交流の場として温かいひと時を過ごせますよ。

 

■café かも食堂

備前市日生町日生2724

TEL 0869-92-4303

営 11:00〜16:00

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