『邑久長島大橋』を渡って車で約2分。『長島愛生園』内にある『喫茶 さざなみハウス』では、大きな窓から瀬戸内海を間近に眺めながらスウィーツやドリンク、軽食がいただけます。
瀬戸内市長島に佇む、日本初の国立ハンセン病療養所『長島愛生園』🏝️
ハンセン病とは、らい菌によって引き起こされる感染病の一種で、明治40年に各地を放浪するハンセン病患者の受け皿として療養所が設置されました。
創立93年を超える『長島愛生園』では、現在88名の回復者が穏やかな日常を過ごしています。
この歴史ある場所に、新しい活気が生まれたのは2019年7月でした。
店長・鑓屋さんが、愛生園の一角にカフェをオープンさせる計画に参加し『喫茶 さざなみハウス』が誕生。
全国に13カ所あるハンセン病療養所の中でも、常設のカフェを運営する施設は珍しいそう。入所者がゆったり団欒できる場所として、外部の人と繋がる場所として、その懸け橋となり地域社会との交流を深めています👫🏻
『長島愛生園』の旧事務所をリノベーションしたカフェは、木の家具がゆったりと並び、温かみあふれる雰囲気。
湾に面した大きな窓からは、穏やかな瀬戸内海と牡蠣筏が広がり、耳を傾けると波音が心地よく響きます🌊
2024年1月に店内を一部リニューアル。塗り直した壁の、空の色のような爽やかなブルーが印象的です🩵
最近ではインスタ映えすると評判で、訪れる人がよりゆっくり過ごせるようにと軽食メニューやカフェメニューを充実させました。
ふんわりしっとりとした「プレーンmuffin」420円。
しっとり優しい甘さで、コーヒーと一緒に味わえばほっと一息つけそうです🫧
スパイスが効いた「ジンジャーチャイ」650円は、まろやかで飲みやすく心も体がぽかぽか☀️
ゆったりカフェを楽しみながら過ごすと、店名のように穏やかな時間が流れていきます♪
『喫茶 さざなみハウス』は、入所者も島に訪れた市民も共に利用可能。
ハンセン病や長島の歴史について学べる資料館や、入所者や関係者が残した随筆を読める「愛生を読む会」などイベントも開催され、人と人を繋ぐ役割も担っています。
入所者といっても、人権問題に関する取り組みや、軽作業など仕事に従事し、自分たちの暮らしをより良くしていくために、ほぼ市民と変わらない生活を営む人も多くいます。
ハンセン病の療養所に行くと思うとハードルが高く感じるかもしれませんが、ここでの風光明媚な海を眺めれば、歴史に思いを馳せるひと時を過ごせそうです🏝️✨
◼︎喫茶 さざなみハウス
瀬戸内市邑久町虫明6539
TEL 080-2923-0871
営 9:00〜16:00
休 月・火・水曜