レポート
2021.12.10

海洋ゴミ問題を、用水路調査から考えよう!

山陽学園中学校の地歴部に所属し、部員の皆さんと瀬戸内海の海洋ゴミ問題に取り組んでいるキッズサポーターの中学3年生岡崎華さんを訪ねました。

同校の地歴部では、海ゴミの回収と啓発活動を行っています。岡崎さんが今回参加した「用水路ゴミ調査」について、お聞きしてみました。

海ゴミに興味を持って地歴部へ

岡崎さんが、地歴部に入った理由は、海の近くに住んでいて、美しい海が好きだから。そのずっと親しんできた海に、最近はゴミが漂着して困っているという現状を知り、海ゴミの研究をしている地歴部で活動してみたいと思ったそうです。

 

地歴部では、グループに分かれて河川や用水路を回り、海洋ゴミにつながるようなゴミの調査をしています。岡崎さんも、6月から岡山市内の「用水路ゴミ調査」の班で、活動を始めました。

用水路にこんなモノまで?!

調査では、地区ごとに用水路を巡り、どんなゴミが落ちているか、どのぐらい落ちているかを記録して、地図に分布を書き留めていきます。48人の部員が、1カ月かけて用水路を調査したところ、ペットボトルやビン、缶のほか、扇風機や機械類なども落ちていました。

 

1カ月後に、分布図にした調査結果を基に、地域の公民館などで、どのようなゴミが落ちていたかを町内会の皆さんに発表!

 

調査エリアは住宅地に近い用水路で、家庭ゴミが廃棄されていることがわかりました。住民の方は、「やっぱり落ちていましたか!」という反応でしたが、大きな電化製品まで捨てられていることには、大変驚いておられたそうです。

町内の住民に調査結果を報告&啓発

最後に、啓発のために部員が作ったオリジナルの「海ごみかるた」で、海洋ゴミ問題について住民の皆さんに理解を深めていただきました。

 

岡崎さんは、「分布図を作って見える化すると、地区による特徴がよく分かりました。1人ひとりが気を付けることでゴミも減るはずだと思いました。大型ゴミは処分するのにお金がかかりますが、きちんとルールを守って捨てるよう呼びかけたいです」と意見を述べてくれました。

 

「用水路のほか、部員全員で手島のゴミ拾いもしましたが、海洋ごみの大部分は陸域から河川を通じて流れ着いてしまうので、今後は町中の用水路でもゴミ拾いの活動をしていきたい」と調査についての提案もしてくれました。

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