岡山県瀬戸内市の港町・牛窓では、毎年10月の第4日曜日に「牛窓秋祭り」が開催されます。牛窓地区の氏神である牛窓神社の秋の祭典。なんと延宝4年(1676年)から340年以上も続き、今年は10月27日(日)に行われる予定。この日は町全体が祭り一色に染まります。勇壮な神輿やだんじりが繰り広げられ、特に「唐子踊」「太刀踊」は岡山県指定重要無形民俗文化財に登録されています。
この秋祭りのハイライトの一つが「唐子踊」。
異国風の華やかな衣装を身にまとった2人の少年が、独特の踊りを披露します🕺
この踊りは、古くから牛窓が朝鮮半島との交易の要所として栄えた海運の歴史の名残を感じさせる貴重な民俗芸能。
また「太刀踊」も武士を彷彿とさせる勇壮な舞が伝統を今に伝えています。
祭りのもう一つの目玉は、県指定重要文化財の船形だんじり。
竜頭が施された5台の船形のだんじりが地区ごとに町を練り歩く様子は圧巻の迫力です!🐲
だんじりを引く勇ましい姿に歓声があがり、祭りの盛り上がりはヒートアップ!
神輿も町内21カ所のお旅所を巡行し、伝統が息づく町全体を祝福します。
牛窓神社の秋祭りは、朝8時45分に御本殿で神輿が出発してから始まり、その後各地域でだんじりや踊りが展開されていきます。
目玉の太刀踊は10時から綾浦地区御霊社にて披露され、唐子踊は13時から紺浦地区の疫神社や紺浦天神社など、4箇所で奉納。
町内を巡行するだんじりは5地区のルートがありますが、特に13時頃の関町地区での神事は必見です。
さらに、14時頃、関町地区や東町地区のだんじりが『ファミリーマート牛窓店』を経由して関町、東町間を巡行する際、綾浦地区と紺浦地区のだんじりが一堂に会するかも!
その勇壮な姿を見逃さないようにしましょう。
港町として栄えた古い町並みの牛窓に、朝鮮通信使との歴史が調和したなんともエキゾチックな雰囲気の祭り。
だんじり巡行中は混雑するので、レンタサイクルもおすすめ。
秋の訪れとともに町歩きも楽しんでみては♪
◼︎牛窓秋祭り
瀬戸内市牛窓町牛窓神社一帯
日程/2024年10月27日(日)
問い合わせ/TEL 0869-34-9500(瀬戸内市観光協会)