レポート
2019.07.01

牛窓・前島に暮らすスナメリを見守ろう!

皆さん、「スナメリ」って知っていますか?

瀬戸内海ほかの海に生息するイルカやクジラの仲間です。

かつては漁に出れば出合っていたというスナメリも、

今ではあまり見られなくなってきたといいます。

その謎の生態について、瀬戸内海で調査している

「牛窓のスナメリを見守る会」代表・小野塚昌博さんにお聞きしてみました。

スナメリって知っていますか?

牛窓からたった5分で渡れる小さな島・前島。

黒島ヴィーナスロードなどのスポットでも知られるこの島で、

大人気のアクティビティ・シーカヤックのツアーガイドをされている小野塚昌博さん。

20年前から海の上で時々不思議な生き物に出合っていたそうです。それが、「スナメリ」。

 

小さなイルカみたいないきものが、スナメリだと知った時は驚いたそう。

「瀬戸内海に生息することもあまり知られていなかったスナメリが、こんなに身近に暮らしているなんて」と感動!

すばらしい海や自然をなんとか守りたいと考えました。

 

そこで、神戸市立須磨海浜水族園の亀崎直樹園長(当時)から紹介してもらった

同園の学芸員・中村清美さんの協力のもと、2008年に「牛窓のスナメリを見守る会」を発足。

これまで10年以上実態調査を行っているんですって✨

いつ会えるかわからない、謎の生物・スナメリ

シーカヤックのガイドとして「スナメリを見たい」という人を案内することも多い小野塚さん。

「スナメリはどこに行けば会えるですか?とよく聞かれるんですが、

20年この海を見ていても、研究者でもいつも出合えるとは限らないんですよ」と困った表情に。

 

なぜかというと、スナメリは調査用の捕獲ができないため、個体の識別が難しく、規則性が見つけられないから。

「出合いやすい場所は、餌場などで予想がつくのですが、それでもまったく見られないこともあるんです」だって?!

 

もし会えればとってもラッキー👌ってことですね✨

生態を調査し見守る会、活動中!

「牛窓のスナメリを守る会」は、48人の登録メンバーにより、

これまで全国で異なる呼び名の調査や、継続的な定点観測など専門的な調査を地道に行ってきました。

そのほかカヤックやボートでのスナメリ観察会や、

スナメリや瀬戸内海の自然への関心を高めるための啓発活動も行っています。

5月には、牛窓町内の『牛窓カフェ』で、

「スナメリカフェ」という観察会イベントも開き、約10人が参加したそうですよ👍

豊かな海を守るためにできることを

「美しい瀬戸内海や島々、素朴な自然の魅力に目を向けてほしいですね。

スナメリの存在を知ってもらうことで、身近な海に関心を持ってもらえれば」との思いを語ってくれました。

また8、9月に予定している観察会への参加も呼びかけていましたよ♪

 

今後、さらにドローンなどを使った観察や個体調査ができるようになれば、スナメリに関する冊子や映像による情報発信を進めたいそうです。

 

スナメリが安心して暮らせる豊かな環境をみんなで考えて、守っていきたいですね💓

レポーター紹介

瀬戸まだこ

「海と日本プロジェクトin岡山」広報スタッフの🐙瀬戸まだこです♪
海辺のすてきなスポットや活動、イベントなどを
ご紹介していきますのでお楽しみに!

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