レポート
2025.08.21

羽釜炊きと素材にこだわる牛窓のおむすび店

車や歩行者が行き交う岡山牛窓線沿いにある『お結び 桔梗』。羽釜炊きと、地元産の素材にこだわった手作りのおむすびがいただけます。

瀬戸内海に惹かれ大阪から移住

店舗は、元々は自転車屋だった建物を改装。
暖簾をくぐって店内にお邪魔すると、まるで割烹店のような木の温もりと和の趣を感じる空間が迎えてくれました。

そして、ずらりとおむすびが並ぶショーケースは、元はシャツケースとして店内のディスプレイ用に使われていたアンティーク家具🪑
ガラス越しに毎日約10〜11種類のおむすびが登場します🍙

店主の宮下さんは、以前は大阪で小料理屋を営んでいた料理人。
海のそばで暮らしたいという思いから物件を探していたところ、「日本のエーゲ海」と呼ばれる牛窓の存在を知り、初めて訪れた時に見た穏やかな瀬戸内海に魅了されたそう🏖️

しかし移住してすぐに理想の物件が見つかったわけではなく、『ホテルリマーニ』で働きながら牛窓で暮らし、その間に地元の人や業者とのつながりを築いていきました。

そして移住3年目に今の空き家と出会い2025年4月に『お結び 桔梗』をオープンしました👏🏻

和食の技を込めたおむすび

牛窓では夜に開いている飲食店が少ないこともあり、観光客や地元の人が昼間に気軽に立ち寄れる場所を作りたい。そうして選んだのがおむすび屋さんでした。

宮下さんのおむすびにはこれまでの和食の技術が隅々まで詰まっています。例えばあみえびはふっくらと炊き、鮭は香り高く燻製に。
出汁はカツオや昆布から丁寧にひき、おかずや味噌汁、炊き込みご飯まで一から手作りしているのだとか!

素材にもこだわり、牛窓の『高田農園』のとうもろこし、牛窓産あみえび、牛窓マッシュルームなど、地元の恵みをふんだんに使用しています👨🏻‍🌾

この日のケースには、穴子やゴマサバなど夏らしいメニューが並ぶ、目を引くラインナップ👀
季節ごとに2、3週間で内容が変わるため、訪れるたびに新しい出合いがありそうです♩

羽釜で丁寧に炊き上げる

米は岡山県産を品種にこだわらず、農家や米屋からその時に一番おいしいものを仕入れ🌾
羽釜で強火で一気に炊き、弱火へ。そして蒸らすまでの火加減や時間まで細やかに調整した米は一粒一粒美しい立ち上がり✨
シャキッと冷めてもべたつかず、まさにテイクアウトにうってつけです☺️

店内にはイートイン席もあり、好きなおむすびに+300円で出汁巻き、漬物、味噌汁が付く「お結びランチ」をいただきました🍙

宮下さんが集めたお気に入りの器にはふんわり握られたおむすびと、オクラやゴーヤなど夏らしい小鉢の彩りも。
おむすびは「ちりめん山椒」340円、「肉味噌たまご」340円、「鮭とこぼれいくら」600円の3種類を選び、ボリューム満点のランチとなりました🥢

「おむすびは特別なものじゃなくて、日常に寄り添うもの。だからこそ、毎日でも来てもらえるような場所でありたい」と話す宮下さん。
旅行者にとっての旅の合間のほっとする一食、地元の人にとっての日常の一食を支える存在として牛窓に根付いていきそうです♡

◼︎お結び 桔梗
岡山県瀬戸内市牛窓4382-5
TEL 090-1957-2469
営 11:00〜16:00 ※ランチタイムは11:30〜14:00
休 水曜

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