レポート
2023.12.27

岡山県唯一の水族館『渋川マリン水族館』へ行こう!

大小34個の水槽に、瀬戸内海を中心とした日本各地の海洋生物を180種2000点以上飼育・展示する『渋川マリン水族館』。今年70周年を迎える歴史ある海洋博物館として、岡山県民に親しまれています♪

生き物を間近で観察!大人も子どもも満喫

入場してすぐ、屋外右手にあるのは「ふれあいタイドプール」。
ナマコやヒトデに直接触れ合えることができます。
普段は岩場に隠れているため、まるで宝探しのように楽しみながら触れ合えると、子どもたちからは大好評!

大きなプールにはアオウミガメとアカウミガメも!
120kgほどに成長する大きなウミガメが優雅に泳いでいました🐢
7月から11月までの期間は一皿100円でエサやり体験もできますよ。

さらには、生き物だけでなく海洋機器の実物もあり、かつて鯨を捕獲するために用いられた捕鯨砲の展示がありました。
現在商業捕鯨は禁止されているので、現在ではあまり使われていないよう。
火薬の爆発によってモリを発射する仕組みで、その迫力はまるで大砲のようです💥

瀬戸内海を中心に、日本各地から魚が集結!

館内に入ると、天井には9mほどの大きなツチクジラの骨格標本と、館内で1番大きな大水槽が目に飛び込んできます🐳

瀬戸内海や四国沿岸に住む巨大な回遊魚が雄大に泳ぎ、生命力を感じられます✨

屋内の水族館ゾーンは大きく分けて瀬戸内(冷たい海)エリアと、暖かい海エリアに分かれ、瀬戸内海を中心に北は北海道、南は沖縄まで日本各地の海洋生物を展示。

皆さん水族館にいる生き物たちはどのようにやって来るのかご存知ですか?
館長の岡さんにお話を伺いました。

まずは展示する生き物を集めなければいけません。
付き合いのある漁師の協力により集めたり、
専門の業者から手配したり、
時には職員自ら渋川や近くの海に採集に行ったり。

企画展や展示会で欲しい種がある時は、
リクエストして譲っていただくこともあるそう。

『渋川マリン水族館』では、瀬戸内海の魚を多く展示しているので、高級魚・アコウや岡山ではママカリと呼ばれるサッパ、カサゴ、イカナゴ、マダイなど他ではあまり見られない魚をたくさん見ることができますよ。

また、1月31日(水)までの期間中、2024年の辰年にちなんだ企画展が開催中。
可愛らしいタツノオトシゴとハナタツからご利益がもらえそうです✨

珍しいキタオットセイとゴマフアザラシ

魚たちをたっぷり見たところで、次は屋外に出たところ、待っていたのは可愛らしい海獣類たち!

左手には、日本でも環境省により絶滅危惧種に指定されている珍しいキタオットセイの、「うら」と「おと」が、優雅にひなたぼっこを楽しんでいました🫧

奥のプールにいる2頭のゴマフアザラシは水族館のアイドル的存在!🦭
旭山動物園で生まれ、縁があって2022年に玉野へ引っ越してきてくれました。
本来アザラシは臆病な性格らしいのですが、「うるち」と「もち丸」はとても人懐っこく、客の方へ近づいて来てくれるファンサービスも欠かしません。その愛らしさに多くの来場者がとりこになっています❤️

海洋博物館ならではの展示

『渋川マリン水族館』は、海をテーマにした博物館として、歴史や文化を学べる場所でもあります。

陳列館では、貝の標本を約900種、魚や生き物のはく製や標本を約50種類もコレクション。

一際目を引くのは、スナメリの標本。
スナメリが瀬戸内海に定住していることを示す、貴重な標本が展示されています。

海底から引き上げられたナウマン象の化石からは、2万年以上前の氷河期時代には瀬戸内海は陸地だったことが伺える、歴史的な発見も。

三井造船玉野事業所から寄付されたという船の模型が展示されているのも、玉野市ならではですね。

館長の岡さんは、「水族館として生き物を鑑賞する楽しさはもちろんですが、海の博物館として人と海のつながりを実感して欲しいです。」と語ってくれました。

コンパクトながらも工夫か凝らされた、見応えのある『渋川マリン水族館』。
小さな水族館だからこそ、一つひとつの展示とじっくり向き合うことができますね🐟♡

◼︎渋川マリン水族館(玉野市立海洋博物館)
玉野市渋川2-6-1
TEL 0863-81-8111
営 9:00〜17:00
休 水曜

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