海草「アマモ」は、海中のCo2 を吸収し、魚の産卵場所や、小さな魚が外敵から身を守る隠れ家になることから、「海のゆりかご」とも呼ばれています。
かつて瀬戸内海沿岸にはアマモの群生が広がっていたそうですが、現在はその面積が激減。
そこで、日生町漁業協同組合と日生中学校、学芸館中学校の生徒たちが共同でアマモ再生活動を行っています。
秋に行う「アマモの播種について取材しました♪
備前市日生町と日生町漁協、そして日生中学校、学芸館中学校の生徒たちが秋に行う「アマモの種子採集、播種」について取材しました♪
なぜ日生の漁協関係者がアマモ場の再生活動に乗り出したのか。
それは、湾岸の開発や海洋汚染、海砂の採取などによってアマモが次第に消滅したことで、漁獲高が減少していることが発端となったそう。
そこで、アマモが生育する自然環境を取り戻すために取り組み始めたそうです。
また、日生中では約8年前からこの活動を海洋学習の一環として取り入れたそうです。
まず、半年間カキ筏に吊しておいたアマモから種を取り出す作業のやり方について、日生町漁協の天倉専務の説明を受けます。
まず、6月に流れ藻(アマモ)を詰めて海中に吊しておいた麻袋を、カキ筏から引き上げて漁師さんが持ち帰ってくれます。
その麻袋の中でヘドロ状の腐葉土になったアマモをトレイに移し、10月に陸に上げるのです。
今日の作業では、そのアマモを水で洗うところから始めます。
比重の重い種が底に沈むので、その上澄みを捨てては水で洗うという作業を繰り返します。
そのうちキラリと光る米粒のようなアマモの種が見えてきますよ✨
種が見えてくるまでたくさんの泥を何度も何度も洗い流さなければなりません。
アマモのヘドロのなかにはカニや小魚がいて生徒たちはすっかり脱線💦カニや魚を捕まえるのに一生懸命です。
そして、採集した種をトレーに入れ、生徒たちはライフジャケットを身に着けて漁師さんの漁船に分乗します。
潮風に吹かれながら、結構高速の😲漁船クルージングを楽しみます🚢10分ほどで着いたのは、鹿久居島のふもとにある「まほろばの里」の人工干潟。
この海域にアマモ場を作るため、みんなでアマモの種を播きます。
採取した種をすべて蒔き終わったら、船でまた漁協まで帰ります。
日生町漁協からは毎年約20人の漁師さんが手伝いをしてくださるそうです。
日生井中、学芸館中の皆さんは、船から降りて漁師さんたちにお礼を言い、今日の活動を終了しました。
生徒の何人かに感想を聞くと、「船で種を撒いたのが一番楽しかった」「種を採取するのは結構どろどろで大変だった」という声が多かったですね👌
この活動を通じて、備前市日生町の海域でもう一度アマモ場がよみがえり、
魚たちが住処にするようなアマモ場が育つ豊かな環境と漁業との好循環が実現することを願いたいものですね✨
日生中・学芸館中1年生の皆さんお疲れさまでした👋
「海と日本プロジェクトin岡山」広報スタッフの🐙瀬戸まだこです♪
海辺のすてきなスポットや活動、イベントなどを
ご紹介していきますのでお楽しみに!