レポート
2020.12.27

「牡蠣と共に育つ酒」に取り組む寄島の蔵元

牡蠣の名産地として知られる浅口市寄島町に、創業107年の歴史ある酒蔵、

「嘉美心酒造株式会社」が、牡蠣と共に海中で日本酒を熟成させるというユニークな取り組みをしていると聞いて、引き揚げに同行しましたよ🐙

寄島の牡蠣漁師さんの船で出発

11月から牡蠣の水揚げが始まった寄島漁港から、「嘉美心酒造」のプロジェクトチームの3人の皆さんと、牡蠣漁を営む「ミヤケ海産」さんの新しい船でいざ出航🚢!

 

牡蠣筏が浮かぶ目的地まで海風を受けながら快適なプチ船旅を楽しみます。近くで見るととっても大きな牡蠣筏ですね👀

 

牡蠣を養殖するこの筏で、日本酒17本を詰めたケース6箱を、牡蠣と一緒に約6カ月間熟成。それをいよいよ引き揚げる瞬間が来ました。

いざケース引き揚げ

海からケースを引き揚げると、なんと海藻や牡蠣殻、見たこともない海の虫などが付着しています😲

総務部長の山下さんは、「海の波による振動が作用し、酒の醸造が通常の何倍も速く進むことがわかっています。

牡蠣が育つ栄養たっぷりの海で醸された日本酒が、どのような味わいに変化するのかが楽しみです」と意欲的に語ります。

 

水島灘に位置する寄島沖は、穏やかで潮の干満差が少ないため、こうした虫や海藻、牡蠣のえさになるプランクトンが豊富に育つのだとか。

それで1年ものでもうまみの濃い牡蠣が育つのだと、寄島町漁業協同組合の三宅さんも教えてくれました👍

どきどきの試飲🍶 今年の出来はいかに?!

引き揚げた瓶をていねいに水洗いするチームの皆さん。きれいなブルーの酒瓶についた牡蠣殻や藤壺が自然の造形のよう。

海中で醸された雰囲気たっぷりです✨🧴

2年目の「牡蠣とともに育つ酒」は大成功!

そして、いよいよドキドキの試飲タイム✌

皆さんの表情は、楽しみ半分、心配半分。真剣そのものです。

 

飲んでみると、「うまみがしっかり感じられ、ほのかな海の香りがあります。熟成前のものと飲み比べても、とてもまろやかでコクのある味わいになっていますね」

と満面の笑顔👍 見た目も熟成前のものと比べてかなり黄色っぽく色づいていました。昨年の1回目は、中に海水が侵入して失敗したため、

今年はしっかり蝋で封をしたというご苦労もあったため、3人ともほっとした表情で喜んでおられました🎶

 

この「牡蠣と共に育つ酒」は、12月初旬のうちに商品化が決定。純米吟醸海中熟成酒1本と寄島産殻付き牡蠣約1キロのセット、

海中熟成酒と通常熟成酒のセットの2種類が売り出され、すぐ予約で完売したそう😲😲 

 

山下さんは、「今年は、熟成に成功して良かったです。反応も上々、好評につき来年も同じ試みを本格化させる予定です。

牡蠣とともに醸したお酒を、来年もまた楽しんでいただけるよう頑張ります」と笑顔で話してくれました。

 

■嘉美心酒造株式会社

浅口市寄島町7500-2

TEL 0865-54-3101

https://kamikokoro.co.jp/

\ 記事をシェアしよう /
X LINE ニュースを共有

関連リンク

牛窓の海辺でほっとひと息。アットホームな古民家カフェ
レポート
2024.10.30

牛窓の海辺でほっとひと息。アットホームな古民家カフェ

街中で楽しむ新感覚スポーツ
レポート
2024.10.28

街中で楽しむ新感覚スポーツ

ページ内トップへ