レポート
2020.11.27

伝統の天日干し「下津井わかめ」を復興!

瀬戸内海に面した倉敷市最南端の港町・下津井で、伝統の名産品「下津井わかめ」の復興に取り組んでいる人がいます。

前回ご紹介した海産物の店『吉又商店』の代表・余傳吉恵さんがその人。今回は、下津井わかめについて教えてもらいました♪🐙

瀬戸内の豊かな海で育まれる「下津井わかめ」

瀬戸大橋のふもとにある下津井は、江戸時代から明治にかけて、北海道や日本海から米や魚を積んだ北前船の寄港地として大変栄えた港町だったそうです。

 

そんな下津井で海鮮物を扱う『吉又商店』に生まれた余傳さんでしたが、次第に下津井わかめの生産も減り、実家は廃業してしまったそうです。

教員だった余傳さんは、退職を機に、「あのおいしかった下津井わかめを何とか復興できないものか」と、

下津井わかめの復興に力を注ぐようになったそうです。

 

瀬戸内海の豊かな恵みで潤っていた下津井ですが、倉敷市にコンビナートが誘致され、工業生産量が増えるのに反して、海水汚染が進み、

魚介類の水揚げは減少の一途をたどっていました。そこで、環境の変化に強いわかめの養殖は適していると考えたのです。

やわらかくて磯の香漂う極上品

下津井わかめは、とても薄くて柔らかく、湯通しをしなくてもおいしく味わえるのが特長。

 

昔ながらの「素干し製法」で、一枚一枚広げて天日干しをすることにより、磯の香りが飛ばず、ミネラルたっぷりの状態で乾燥されるのだそうです。

とても手間がかかるため量産できないだけに、希少価値も高い本物のわかめなのです。

わかめふりかけも人気🎶

余傳さんが営む『吉又商店』では、こうして伝統製法で作った天然の素干しワカメ「よっちゃんのおすすめ下津井わかめ」をメインに、

ワカメで作った「下津井わかめふりかけ」も販売し、人気です。

 

そのほか下津井で揚がったタイやタコなどの魚介の天日干し、メカブやイリコ、伊吹島産の煮干しなどの乾物も販売していますよ✌

海の恵みと人情の豊かな下津井へぜひ♪

「人情あふれる港町・下津井の美しい海の景観や、特産物のおいしさをぜひ伝えていきたい。

この地でしか採れない下津井わかめをぜひ味わってみてくださいね」と話す余傳さんの元には、いつも近所の人たちや漁師さんたちの輪が広がっています。

 

■吉又商店

倉敷市下津井1-9-12

TEL 086-479-9017

営9:00~17:00

http://shimotuiwakame.com/

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